ANOTHER 新たなる冒険
Lil かんさいとしてはじめて松竹座座長を務めた「ANOTHER 新たなる冒険」が3/31をもって全36公演終了しました!
Lil 担のみんな、お疲れ様!そして何よりLil かんさいの5人、本当に本当にお疲れ様でした!!!
この5人で座長を務めることが決まった12/13から早3ヶ月半。こんなあっという間だったなんて、ほんとに読んで字の如く 「あっ」と言う間に終わってしまいましたね・・・
もう トア、タクヤ、フウガ、コタロウ、ルウクをはじめ、リクや島長、ルイちゃん、ウラたちや島の住民たちにも会えないのかと思うと寂しい気持ちがいっぱいです。
去年Aぇさんが座長公演をする、りとるもいるよ!と決まったときは、正直悔しさとか全くなくて。りとるが松竹の座長をするミライを想像できてなく「笑える感じのやつかなあ!まじ行きたいんだけど!」って気持ちで申し込みをして、結果全滅したんですけど。りとるがメインを張れない悔しさよりも「Aぇの公演って!絶対におもしろいじゃん!」っていう期待感で溢れていました。
結果配信という形になり、元々予定していた公演100%ではなかったのかもしれないけど、すごくおもしろかったし満足度高かったと思います!おかんはおとんやで!最高すぎですよね。
だからこそ今年もAぇかな!どんな題材でやるんだろ!楽しみ!と思いつつ春松竹もぼちぼちだなあ、と年末を迎えるのかと思いきや。
2020年12月13日、Lil かんさいドリパビオーラスで最後の最後に発表になりました。
松竹座公演 ANOTHER
グループ最年少座長 Lil かんさい
(この文章打ちながらめちゃめちゃめちゃめちゃ鳥肌立った・・・。)
この発表をするのにLil かんさいは相当緊張していたらしく。いやそうだよね。これは緊張する。だって今まで先輩に引っ張ってもらってきてた(そういうつもりはないようにしてほしいけど、結果、まあそうなるよね)松竹座に自分たちが座長として立つんだもんね。驚きすぎて涙も出ないまま、吉報を胸に横浜に帰ってきたのを覚えています。
余談だけどドリパビの最中にあけおめの当落が出たのも懐かしい話だよね!正直りとるはちょこちょこ現場もあったし、りとる担はあけおめほぼ外れるでしょって思ってたから13日オタクと別れる時に「じゃ!俺たちのあけおめ(=松竹)で会おうな!」って松竹で会おうを合言葉にしてたの、すんごく楽しかった!(脳内BGM:コートで会おう!)案の定あけおめ全滅ですしおすし。
わたし自身この季節に転職と引っ越しをしたのですごくバタバタしてたのですが、なんとか迎えた私的初日。内容ネタバレは極限まで回避して、ショータイムのセトリはぼんやりとだけ見た状態。どうやらちびはローテらしいぞくらいの知識で臨みました。
WESTや∞がやってた頃と2016は関西にハマってなかったし、正真正銘はじめてのANOTHERだったので最初は話についてくのに必死なんだろうなと迎えた開演。
オープニング
旅人を歌うLil かんさい。すかさず双眼鏡を構えるオタク。
西村拓哉、鬼綺麗。(クソデカボイス)
まず顔の造形が神がかってました。顔ちっちゃ!目でか!唇かわいい!(←?)(好きになってからはじめての現場?って感想)
自担の顔面の尊さは現場に入る度思うことですけど、今回オープニングの白いコートを着たにしたくちゃんはお洋服がシンプルイズベストだからこそお顔の良さが強調されてました。あー今日も自担の顔がいいなあ!!!(酒を仰ぎながら)
そんなM0 旅人からはじまり、本日のローテ発表。(ちび登場)
亀井海聖くゅおるがな!!!!!!!(クソデカボイス)
入所時のまいど!ジャーニィ!そして夏の配信のときから密かに(密かに)気になっていた亀井海聖くんをまず発見、海聖くんってことは角のチームか!と理解し双眼鏡を構える傍ら、わたしの右手は小さくガッツポーズしてました。声には出してないけど「やったー!」って言った気がする。まあわたしはどっちのチームだとしても推しいるんですけどね。(清々しいほどDD)
そんなこんなで初日はにしたくちゃんの顔の綺麗さに泣き、噂でほんのり聞いてた喧嘩して仲直りするふがたくにエモさを感じ、番犬豆柴かいりくゅに心がぴょんぴょんしてたら終わってました。
でもやっぱり一度で話を理解できない脳みその持ち主故に何度か観劇させていただいて、いろんなことを考えた結果をひっそりとこの場に残していこうと思います。
おそろしい話ですがここまでで前置きです!
まずはじめに、ANOTHERという舞台について。
初日はとりあえずANOTHERって暗い話だよってことしか知らない状態で入ったんですけど、1回目の観劇後、より深くANOTHERを知るために過去のANOTHERがどういうものだったかを調べました。
過去に観劇歴のある方の感想ブログや考察ブログが出てきて当時の関西ジャニーズとリンクさせて考察してたりとか、細かいあらすじなどが書かれていてすごく勉強になりました…文才がすごかった。リンク掲載したいんですけど、していいものかわからなかったので興味のある方は「ANOTHER ジャニーズ」などで検索してみてください!たぶん出てきます!
ただわたしは全体の感想を言えるほどの文章力はなくて全部の流れをタラタラ喋ってもまとまらないので演出や演技に感銘を受けた箇所をいくつかまとめていきたいと思います!
まずはタクヤ。ANOTHER開演前に発売された雑誌でにしたくちゃんはタクヤのことを「感情の起伏が激しい。しゃべってるときとそうでないときの差が激しい。」と紹介することが多かったな、と感じてました。どういう子なんだろう?ってわたしの中ではあまり想像がつかなかったんですけど、他のりとるたちが「西村くんは全部が決め台詞やしな。」「西村くんはしゃべってないときの差が激しい。」とか補足してくれていて、話のカギになる重要な役なんだなあ、と。(STAGEnavi vol.53より)
タクヤの感情の起伏が激しい理由、それは親友であり家族であるウラの死を経験したからなんですね。大切な親友を亡くす、しかも直前まで自分は親友の手を、命を握っていた。どんだけ後悔してもし足りないし、謝っても謝り切れない、それを自分だけの力で乗り越えなきゃいけない、それってすごくしんどいことだと思いました。それをまだ十代(明確な年齢の表現はなかったので推定ですけど)で経験することは想像を絶します。
そしてそんなタクヤの心情を表現したのが”レクイエム”だなあ、と思いました。
まずタクヤの歌いだし。声の切なさが家族を亡くした悲しみを滲ませたような揺れた声色で。イントロでタクヤがセンターでソロダンスをしているのも悲しい現実に打ちひしがれているタクヤの心情を表しているのかな。もがきたい、足掻きたいけどどうしていいかわからない、みたいな。次に釣りものの赤い布。赤はウラがしていたリストバンドの色。タクヤはもちろん、周りのみんなにとっていかにウラの存在が大きいかということを舞台上を赤一色に染め上げることで表現しているように感じました。
Aメロ「空からくる、汚れた雨~」でタクヤは舞台の後ろに向かって歩き出しますが、赤い布が行く手を阻んでいるんですね。Bメロ「偽った価値の中で~」で周りのみんなが動き出すんですけど、そのとき逆にタクヤはその場に立ち尽くしていて。サビ前「心を奪われて、今レクイエム」でりとるが5人揃って顔をあげるんですよね。
ウラ(赤い布)がタクヤを間違った道に進ませないように導いているように感じたし、みんなが赤い布を超えて前に進んでいるのを見てタクヤも少しずつウラの死という現実を受け入れようとしているのかなと思いました。
そんでまあ、にしたくちゃんの赤い布の扱いがうまいことうまいこと。ラストサビでみんなが布をふわっと上に投げるときに、タクヤは自分自身が布に絡まるように投げるんですね。上記で受け入れようとしているのかな、とは書きましたけどウラに捕らわれるタクヤはまだいるな、と感じました。そこを意図しているかどうかはわたしが把握している限り語られてないから完全にオタクのこうだったらいいな、っていう妄想ですけど!ただここで前に進む他の4人と進めずに絡まってしまうタクヤの対比がとても心が苦しくなりました。ウラの存在でかすぎんよ…。時間的制限が強い中でたぶんこの台本めちゃめちゃ削ったんだろうな、と思います。それくらいもう少し語られるべき背景が多かった。
そして、タクヤとの関係性で大きいと感じたのはトアの存在です。
あの漂流したメンバーの中でもリーダー的存在。トアとタクヤは施設育ちという似ている境遇もあります。トアも冒頭で目が覚めたところでタクヤ!と一番に探したり。反対に要所要所でタクヤを支えるのはトア、トアを支えるのはタクヤなんですよね。他にもトアの背中を借りて泣くタクヤ、自分の体内にある不安をタクヤだけには話すトアなど。
「なあ、タクヤ!…俺たち生き抜こうな。」「おう、」
「トア!お互い、生きような。」「おう、…生きよう。思いっきり!」
こういった対になるようなセリフが多くて、ふたりでひとつ、というかお互いにお互いのことを理解し合っているふたりなんだなって思いました。他の3人とはまた違う関係性だろうな。この船で乗り合わせたみんなは共通の友達(アミちゃん)もいるしみんな同じ学校とか地域のこどもとかそういうコミュニティの仲なんだろうけど、タクヤはトアとウラ、弟以外とはどこか壁があるなって。「俺にとって家族と言えるのはウラと弟だけや」ってセリフ、分厚すぎる越えられない壁を感じる…。
ただしかし、その中でも語らない訳がない!タクヤとフウガ!作中で何回かぶつかる二人でしたけど印象的だった別れ際のハグ。この漂流生活の中でふたりの間にできた絆を感じて好きだったし、しかも毎回フウガがエモいハグをするし、毎回メモに残してたし、行かない日もレポを永遠に見てました。(必死)
フウガは訳が分からないこの状況の中でも前に進もうともがいているんですけど、タクヤは慎重派でいつもリスクを考えて行動するっていうこのふたりはまた対になるような役で…。(ふがたくに頭を抱えるオタク)
そんなタクヤに対してフウガはもどかしさから怒りを感じちゃうし、タクヤだってフウガの考えに思慮が足りないってイライラしちゃうし、仲いいとは正直言えないくらいぶつかることが多い二人で。その二人が島の住民たちと関わって協力して生き延びて。ぶつかる中で信頼関係を形成していくふたりをシンメとして関係を培ってきたふたりに重ねて泣けてきますね…。まあ、そのくせアドリブシーン仲の良さが丸見えでしたけどね。はいはいふがたくふがたく。(歓喜)
物語の主軸、テーマを見るとトアが主人公なんだけどストーリー面での主人公はタクヤでもあるなって勝手に思ってました。ていうかヒロインよね最早。
なんか他にもいっぱいあるのに脳細胞が死んでてこれ以上かけません。しっちゃかめっちゃかでごめん。こまめにまとめておけばよかった…。次からはそうします。
で、ちびっこなんですけど。ちびっこたちもオーディションで配役が決まったとのことですが、まあおそらく大倉くんも入ってグループの立ち位置、バランスを考えて振り分けたと思うんですけど。海聖くんも岩倉くんも優勝してました…!ふたりとも違うところに良さがありました、いやほんと収穫収穫(?)
まず岩倉くん。舞台後半で2回くらい岩倉くんの回を観ることができたんですけど、2回とも思ったのは前髪気にしちゃうの惜しい…!でした。絶対癖だと思うし、あの歳の少年にそこ直してって言ってもすぐに直らないし仕方ないんだけど。まあもう何年かしたら自然にしなくなると思うし。ただでもやっぱり少し浮いてたなーって思っちゃいました。で、最初の方はそこが気になっちゃってうーんって思いながら観てたんですけど、唯一のセリフのシーンで一言しゃべった瞬間に固まります。発声の仕方めっちゃいい……!!!ちょっと個人的に一時期演劇に関わってた(オタクとかではなくて普通に主催側で)のでそういうところにも注目してました。普段の岩倉くんからは正直想像つかなかったくらいの良さでそこだけで「岩倉くんまじでいいわ!!!!」って終演後一緒に観劇した友達にも話したし、興奮をツイッターにぶつけた気がします。こういう舞台ってマイクが音を拾ってくれるからドラマみたいにぼそっとセリフを言っても基本は音自体は聞こえるんですけど、何言ってるかよく聞き取れないんですよね。わたし自身2年前の夏松竹と今回の春松竹で松竹歴は浅いんですけど、一部の舞台慣れしてない子は舞台の発声じゃなくて普通に映像向けの演技のままの子もちょこちょこいるなって思ってて。滑舌も含めて発声とかもろもろレッスンできればもっと良くなるのになって思ってたんですけど、岩倉くん普通に舞台向けの発声できてて感銘受けました!すごいことだよ!詳しくは語られない、と思うのであまり知ったようなことが言えないんですけど影山泰さんのワークショップで舞台の基本、演技の基本とかやってくれたのかな…って。岩倉くんこれからもっと伸びるだろうからたくさん舞台経験してほしいなあ。
海聖くんは所作のひとつひとつが役としてちゃんと成立していて、観劇の半分以上が海聖くんだったっていうのもあるんですけどいろいろ背景も考えちゃうくらい役がしっかりしていたなって思いました。セリフの言い方、海聖くんもすごくよかったです。ただもう声がかわいすぎておばさんはメロメロでした(?)番犬豆柴かいりくゅとかふざけたこと言ってましたけどほんとかわいすぎて豆しばにしか見えなかったです。フィルターがあるのは自覚してます。
まずあの役ってセリフは少なかったけどなくてはならない役で。放射能の影響で視力を失った島長の目にならなきゃいけなくて。島長の身に危険が降りかかるときは真っ先に島長を逃がすし、敵に刃を向けることも当たり前のように躊躇なくて。でもそれってもっと大きい子でいいはずなのにあんな小さな子供がその役を担わなきゃいけない理由ってなんだろうってずっと考えてました。まあ、これは答えなんてどこにもないのでただ悶々と考えるだけで終わったんですけど。推してるからとかではなく、この役の在り方を考えさせるくらい海聖くんがその役を全うできててシンプルにすごいなって思いました。本人がどこまで役作りを意識したのかはわからないけど、海聖くんってアイドルに対してちゃんと自分を持っている子だなって勝手に思っているので、そういうところが舞台にも出たんだなって。そういうのわたし大好きだからMVPあげたいくらい良かったです。
正直、Lil かんさいが座長ってどうなの?できる?って嬉しさの反面、不安が全くなかったといえばウソになります。それでもその不安を打ち消して期待を何個も上回るくらいの出来だったと思うし、たくさん課題も見つかったと思うし。唯一無二の貴重な経験をした1か月になってればいいな。初って正直何もわからない中でわからないまま進めていくからあとから振り返って「ここはもっとこうすればよかった」ってたくさん出てくるものだし、現状に満足せず次に繋げてもらえると嬉しいなって思います。
追加公演も決まっていたのにコロナ大流行でまた緊急事態宣言。そういうときに真っ先につぶされるのがエンターテイメントで。社会的立場ってものがあるから早めに動いて顧客・タレントを守らなきゃいけない事務所なので、仕方のないことだなっていうのは重々承知なんですけど、りとるに謝らせたくなかったなっていうのが正直な気持ちです。延期じゃなくて中止っていうのもなんとなく事情を察して理解はするけど、次また松竹で座長しますってなったらまた追加公演出してやるからな!くらいの気持ちで今は労働と感染予防に努めます。自分がコロナになっちゃったら働けないし、働けなくなると現場に行くお金なくなるからね。健康第一!
あー貯金したいなあ!(すっとぼけ)
それに毎回感染のリスクに立たされながらエンタメを届けてくれる自担たちがコロナになっちゃったら本末転倒だし。みんな健康でいてくれるのを願います。
この心のダメージは心のお医者さんであるLil かんさいさんに癒してもらいましょう(にやにや)(自担の挨拶を全力でいじっていく)(お医者さんフェチなので正直沸いたところじゃないです)(お医者さんフェチって何?)
とーーーーっても長くなりましたがこの辺りで!本当に何が言いたいのか全然まとまってないのでよくわかりません。わたしも。総括して言えるのは、
ANOTHER本当にいい舞台でした!また会おうね!